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賃貸住宅と不動産購入、どちらがお得?

賃貸と持ち家の比較

「賃貸住宅」と「マイホーム購入」は永遠のテーマともいえる議題です。

「家なんて買うんじゃなかった…」「もっと早く家を買っておくべきだった…」

このような後悔をしないために、どちらがご自身に適しているか考えていきましょう。

賃貸住宅とマイホーム購入の違い

まず、住まい選びでは「資産性」や「市況」を考慮する必要があります。賃貸と購入の生涯コストを簡単に比較してみます。

 賃貸住宅のコスト

  • 初期費用(家賃の5ヶ月分と想定):50万円×5=250万円
  • 家賃:10万円×600ヶ月=6,000万円
  • 更新料(2年に1度1ヶ月分):10万円×25回=250万円
  • 管理・共益費(家賃の1割と想定):1万円×600ヶ月=600万円

 総額:7,100万円

 マイホーム購入のコスト

  • 物件価格(うち500万円手付金):2,800万円
  • 諸費用(物件価格の7%想定):196万円
  • ローン金利(1.5%固定・35年返済想定):約650万円
  • 管理費・修繕積立金(月額2万円想定):2万円×600ヶ月=1,200万円
  • 固定資産税(年額12万円想定):12万円×50年=600万円
  • 設備交換(20年ごとに200万円想定):200万円×2=400万円

 総額:5,846万円

結果

札幌市3LDKの家賃相場10万円(2022年現在)の場合、購入のほうが1,250万円以上安い結果になりました。もちろん、これは概算であり、必ずしもこの結果になるとは限りません。

賃貸と購入のメリット・デメリット

賃貸のメリット

  • 柔軟な住み替えが可能。
  • 初期費用が比較的安い。
  • 建物の修繕費負担を負わない。

賃貸のデメリット

  • 資産が残らない。
  • 家賃が一生続く。
  • 高齢時の入居拒否。

購入のメリット

  • 資産が残る。
  • 将来的に売却や賃貸に出すことが可能。
  • 一生住み続けられる。

購入のデメリット

  • 初期費用が高い。
  • 不動産市況の影響を受ける。
  • 修繕費の負担
  • 地域の影響を受ける

まとめ

「賃貸」か「マイホーム」か。これは、誰もが一度は悩む永遠のテーマと言っても過言ではありません。選択の背景には、まず「住む地域」の特性が大きく影響します。

たとえば都内であれば、住宅を「所有」することが資産形成の一つの柱となります。分譲マンションの価格は上昇を続け、平均価格はすでに1億円を超える水準に。賃料も高騰しており、通勤圏は少しずつ郊外へと広がっています。

一方で、地方では「人口流出」が止まらず、築浅のアパートでさえ空室が埋まらない都市も少なくありません。「空き家問題」が深刻化する中、手頃な価格で購入できる「中古住宅」の存在も見逃せない選択肢です。

高齢者の単身世帯であれば、施設への転居も含めて「終の棲家」への考え方や選択肢は多様化しています。今の時代、住まいに対する価値観やライフスタイルは人それぞれ。単純に「コスト」だけで判断するのではなく、自分にとって何が心地よいのか、どんな暮らしを望むのか――そんな視点で柔軟に考えてみることが大切かもしれません。