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空き家のこと

空き家の雑草・庭木を放置するとどうなる?近隣トラブルと売却前の注意点を解説

相続した実家や、住み替え後に使わなくなった家を空き家のままにしていると、気づかないうちに雑草や庭木が伸びてしまうことがあります。

「しばらく見に行っていない」 「近所から草が伸びていると連絡が来た」 「庭木が隣の敷地にはみ出しているかもしれない」 「売却したいけれど、先に草刈りをしたほうがよいのかわからない」

このようなお悩みを持つ方は少なくありません。

空き家の雑草や庭木は、見た目の問題だけではなく、近隣トラブル、害虫の発生、防犯面の不安、売却時の印象低下につながることがあります。

特に、遠方に住んでいる方や相続した実家を管理している方は、現地の状況を把握しにくいため、問題が大きくなる前に対応を考えることが大切です。

この記事では、不動産売却を検討している方に向けて、空き家の雑草・庭木管理で注意したいポイントや、売却前に確認しておきたいことをわかりやすく解説します。


空き家の雑草・庭木はなぜ問題になりやすいのか

空き家の管理で特に目立ちやすいのが、雑草や庭木の問題です。

建物の中の傷みは外から見えにくいこともありますが、庭の状態は近隣の方や通行人からすぐにわかります。草が伸び放題になっていたり、庭木が道路や隣地にはみ出していたりすると、「管理されていない空き家」という印象を与えてしまいます。

空き家の雑草・庭木が問題になりやすい理由は、主に次のとおりです。

  • 近隣から苦情が入りやすい
  • 虫や小動物が発生しやすくなる
  • 道路や隣地への越境が起きやすい
  • 不法投棄や不審者侵入のきっかけになることがある
  • 火災や倒木の不安につながることがある
  • 売却時の第一印象が悪くなる

雑草や庭木は、放置する期間が長くなるほど作業の手間も費用も増えやすくなります。小さな問題のうちに対応しておくことが、結果的に負担を抑えることにつながります。

雑草を放置すると起こりやすいトラブル

空き家の雑草は、見た目だけの問題ではありません。

特に春から夏にかけては成長が早く、数か月で庭全体が草に覆われてしまうこともあります。道路側や隣地との境界付近まで草が伸びると、近隣の方に迷惑をかけてしまう可能性があります。

害虫や小動物が発生しやすくなる

雑草が伸びた状態が続くと、蚊、ハチ、毛虫、ムカデなどの虫が発生しやすくなります。

また、草むらは小動物の隠れ場所になることもあります。ネズミ、猫、ハクビシンなどが入り込むと、フン害や臭い、建物への侵入につながることがあります。

近隣の住宅に虫や小動物の影響が及ぶと、所有者に連絡が入ることもあります。

不法投棄されやすくなる

庭が荒れている空き家は、「誰も管理していない」と見られやすくなります。

その結果、敷地内や道路沿いにゴミを捨てられる、不用品を置かれるなど、不法投棄のリスクが高まることがあります。

不法投棄されたゴミは、原則として土地の所有者が対応を求められる場合があります。処分費用や手間がかかることもあるため、放置された印象を与えないことが大切です。

管理されていない空き家が犯罪に悪用される実例もある

雑草や庭木の放置が、そのまま犯罪の原因になるわけではありません。しかし、庭が荒れ、郵便受けや玄関まわりの管理も行き届いていない空き家は、外から見ても「人の出入りが少ない」「管理されていない」と判断されやすくなります。

実際に、警察庁・財務省・税関・国土交通省は、空き家や空き部屋が特殊詐欺の被害金や、密輸された不正薬物などの受け取り場所として悪用されているとして注意喚起を行っています。

具体的な手口としては、空き家の郵便受けに架空の表札を貼り、投函された不在連絡票を抜き取って、宅配業者や郵便局から荷物を受け取るケースが紹介されています。また、メーターボックスなどに保管された内見用の合鍵を使って空き家に入り、住人になりすまして荷物を受け取る例も示されています。

このような事例は、雑草や庭木だけが原因で起きるものではありません。ただ、敷地が荒れたままで、郵便受け、玄関、勝手口、窓まわりの異変に気づきにくい状態が続くと、不審な出入りや荷物の受け取りに気づくのが遅れるおそれがあります。

空き家を管理する際は、草刈りや剪定だけでなく、郵便受けに見慣れない表札やチラシのたまりがないか、玄関や窓にこじ開けられた形跡がないか、見慣れない荷物や不審な出入りがないかも確認しておくと安心です。

火災の不安につながることがある

枯れ草や落ち葉がたまっていると、火災の不安につながることがあります。

特に乾燥する時期は、たばこのポイ捨てや火の不始末などが原因で、思わぬ事故につながる可能性もあります。

空き家は人の目が届きにくいため、火災のリスクを完全になくすことはできませんが、枯れ草や落ち葉を減らしておくことで不安を抑えやすくなります。


庭木を放置すると起こりやすいトラブル

庭木は、雑草以上に近隣トラブルにつながりやすい場合があります。

枝が隣地や道路にはみ出す、落ち葉が隣家の敷地に入る、根が境界を越える、強風で枝が折れるなど、所有者が気づかないうちに問題が起きることがあります。

隣地や道路への越境

庭木の枝が境界を越えて隣地や道路にはみ出すことを、一般的に「越境」といいます。

越境とは、土地や建物、樹木などが本来の敷地境界を越えて、隣の土地や道路側に出ている状態のことです。

庭木の枝が隣地へ伸びると、隣家の日当たり、雨樋、屋根、車、庭の利用などに影響することがあります。道路側へ伸びると、歩行者や車の通行に支障が出ることもあります。

2023年4月1日の民法改正により、越境された土地の所有者は、一定の場合には越境した枝を自ら切り取ることができるようになりました。ただし、原則としては、まず木の所有者に切除を求める考え方が維持されています。トラブルを避けるためにも、所有者側で早めに対応することが大切です。

落ち葉や枝折れによる近隣への影響

庭木が大きくなると、落ち葉や枝折れの問題も出てきます。

落ち葉が隣地や道路にたまると、掃除の負担が近隣にかかることがあります。雨樋に落ち葉が詰まると、雨水の流れに影響することもあります。

また、台風や強風で枝が折れて、隣地の建物や車に当たる可能性もあります。大きくなりすぎた木は、定期的な剪定や伐採を検討したほうがよい場合があります。

売却時に庭の状態が与える影響

空き家を売却する場合、庭の状態は購入検討者の第一印象に大きく影響します。

買主は、現地を見た瞬間に「きちんと管理されている家か」「長く放置されていた家か」を感じ取ります。

雑草が伸び放題で、庭木が道路や隣地にはみ出している状態だと、建物の中を見る前に不安を持たれてしまうことがあります。

例えば、購入検討者は次のように感じる可能性があります。

  • 建物の中も傷んでいるのではないか
  • 雨漏りやシロアリ被害があるのではないか
  • 片付けや管理に費用がかかりそう
  • 近隣との関係に問題があるのではないか
  • 購入後の手入れが大変そう

実際には建物の状態が悪くなくても、庭の印象が悪いだけで購入意欲が下がってしまうことがあります。

売却活動を始める前に、最低限の草刈りや庭木の整理をしておくことで、内見時の印象を改善しやすくなります。


売却前に草刈り・剪定は必ず必要か

空き家を売却する前に、草刈りや剪定をしたほうがよいケースは多いです。

ただし、すべてを完璧に整える必要があるとは限りません。庭の広さ、建物の状態、売却方法、買主層によって、どこまで手を入れるべきかは変わります。

最低限やっておきたい管理

売却前に行うなら、まずは次のような最低限の管理がおすすめです。

  • 玄関までの通路を確保する
  • 駐車スペース周辺の草を刈る
  • 道路側から見える雑草を整理する
  • 隣地や道路にはみ出した枝を確認する
  • 内見時に歩きにくい場所を整える
  • 郵便受け周辺や門まわりをきれいにする
  • 枯れ枝や落ち葉を片付ける

特に、購入検討者が現地を見たときに「中を見てみたい」と思える状態にしておくことが大切です。

大がかりな伐採は相談してから判断する

一方で、大きな木の伐採や庭全体の整備には費用がかかることがあります。

自己判断で高額な作業を依頼しても、その費用を売却価格に上乗せできるとは限りません。

また、古家付き土地として売却する場合、買主が購入後に解体や外構工事を行うこともあります。その場合、売主が事前に庭を完璧に整えても、費用対効果が低くなることがあります。

そのため、大がかりな伐採や庭の整備をする前に、不動産会社へ相談することをおすすめします。

売却価格や販売方法にどの程度影響するのかを確認したうえで、必要な範囲だけ対応するほうが、無駄な出費を避けやすくなります。

遠方に住んでいて草刈りに行けない場合

相続した実家が遠方にある場合、草刈りや庭木の管理に行くこと自体が大きな負担になります。

交通費、作業時間、草刈り道具の準備、刈った草の処分などを考えると、年に数回の管理でも大変です。高齢の方や仕事で忙しい方にとっては、現実的に管理が難しい場合もあります。

遠方の空き家で雑草や庭木が気になる場合は、次のような選択肢があります。

  • 親族に現地確認をお願いする
  • 近隣の方に無料で駐車場として利用していただく
  • 近隣の方に緊急時の連絡をお願いする
  • 草刈り業者やシルバー人材センターに依頼する
  • 空き家管理サービスを利用する
  • 不動産会社に現地確認を相談する
  • 売却を検討する

管理を続ける予定がある場合は、定期的に草刈りや剪定を依頼する方法もあります。

一方で、今後使う予定がない空き家であれば、管理費用を払い続けるよりも、売却したほうが負担を減らせる場合があります。

雑草・庭木管理と特定空家・管理不全空家の関係

空き家の管理状態が悪い場合、行政から指導や助言の対象になる可能性があります。

倒壊の危険がある建物だけでなく、周辺の生活環境に悪影響を及ぼす状態も問題視されることがあります。

雑草や庭木の繁茂、越境、不法投棄、害虫の発生、景観の悪化などは、管理不全の土地や空き家が周辺に与える悪影響として挙げられています。

「特定空家」や「管理不全空家」という言葉を聞くと、建物が倒れそうな場合だけを想像するかもしれません。しかし、庭木や雑草の管理不足も、周辺環境への影響という点で無視できません。

行政から連絡が来てから慌てて対応するよりも、早めに現地の状態を確認し、管理を続けるのか、売却するのかを考えておくことが大切です。

近隣から苦情が来たときの対応

近隣の方から「草が伸びている」「枝が越境している」「虫が多い」と連絡が来ると、驚いたり、申し訳なく感じたりする方も多いと思います。

そのようなときは、感情的にならず、まずは状況確認を行いましょう。

対応の流れとしては、次のように考えるとよいです。

  1. どの場所が問題になっているのか確認する
  2. 現地写真を送ってもらえる場合は確認する
  3. 現地に行ける場合は早めに確認する
  4. 難しい場合は業者や不動産会社に相談する
  5. 対応予定を近隣の方に伝える
  6. 再発防止のため管理方法を決める

近隣トラブルは、長引くほど売却時にも影響することがあります。

購入検討者が現地を見に来た際に、近隣との関係に不安を持たれる可能性もあるため、早めに対応しておくことが大切です。

売却を考えたほうがよいケース

雑草や庭木の管理が負担になっている場合、売却を検討するタイミングかもしれません。

特に、次のような状況に当てはまる場合は、一度不動産会社に相談してみることをおすすめします。

  • 今後住む予定がない
  • 年に何度も草刈りに行くのが大変
  • 遠方に住んでいて現地確認が難しい
  • 近隣から苦情が来たことがある
  • 庭木が大きくなりすぎている
  • 建物も老朽化している
  • 管理費用や固定資産税が負担になっている
  • 相続人同士で管理の分担が決まっていない
  • 片付けや解体も含めてどうすればよいかわからない

空き家は、管理を続けるほど費用と手間がかかります。

もちろん、将来使う予定がある場合や、賃貸活用できる可能性がある場合は、保有する選択肢もあります。しかし、使う予定がないまま管理だけが続いている場合は、売却によって負担を減らせることがあります。

草刈り・剪定の前に不動産会社へ相談するメリット

空き家を売却する可能性がある場合は、草刈りや剪定をする前に不動産会社へ相談するのも一つの方法です。

理由は、売却方法によって必要な管理の範囲が変わるためです。

例えば、建物をそのまま中古住宅として売る場合は、内見時の印象を整えるために、玄関まわりや庭をある程度きれいにしたほうがよいことがあります。

一方で、古家付き土地として売る場合や、買主が解体を前提に検討する場合は、最低限の草刈りだけで十分な場合もあります。

不動産会社に相談すると、次のようなことを確認できます。

  • 現状のまま売却できるか
  • 草刈りや剪定をどこまで行うべきか
  • 伐採や解体が必要か
  • 古家付き土地として売れるか
  • 買主が付きやすい価格帯
  • 管理費用をかけ続けるべきか
  • 売却前に優先して整える場所

費用をかける前に売却の方向性を確認することで、無駄な出費を抑えやすくなります。


まとめ

空き家の雑草・庭木管理は、見た目を整えるだけの作業ではありません。

雑草や庭木を放置すると、害虫や小動物の発生、不法投棄、防犯面の不安、隣地や道路への越境、近隣トラブル、売却時の印象低下につながることがあります。

特に、庭木が境界を越えている場合や、近隣から苦情が来ている場合は、早めの対応が大切です。

売却を検討している場合は、草刈りや剪定をどこまで行うべきかも重要な判断ポイントです。最低限の管理は必要ですが、大がかりな伐採や庭の整備は、売却価格に見合わない可能性もあります。

今後使う予定がない空き家で、雑草や庭木の管理が負担になっている場合は、売却を含めて選択肢を整理してみましょう。


空き家の雑草や庭木の管理でお困りではありませんか。

「相続した実家の庭が荒れている」 「遠方に住んでいて草刈りに行けない」 「近隣から枝や雑草について連絡が来た」 「売却前にどこまで整えればよいかわからない」 「伐採や解体に費用をかける前に相談したい」

このようなお悩みがある方は、早めにご相談ください。

ランドワークスでは、水戸市・石岡市・鉾田市を中心に、空き家や相続不動産の売却相談を承っています。

現地の状態を確認したうえで、草刈りや剪定をどこまで行うべきか、現状のまま売却できるか、古家付き土地として売れる可能性があるかなどをわかりやすくご説明します。

今すぐ売却するか決まっていない段階でもご相談いただけます。

空き家の管理負担が大きく、無駄な出費が必要になる前に、まずはお気軽にご相談ください。

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