029-246-0366

10:00〜18:00 水・木曜定休日

不動産購入について

新築戸建てとネット回線|マンションとの配線方式の違いと、新築時に準備しておきたいこと

「光回線を契約しているのに、思ったほど速度が出ない」

「夜になると動画が止まることがある」

マンションに住んでいる方の中には、このような経験がある方もいるかもしれません。 インターネットの速度は、契約している回線だけで決まるものではありません。パソコンやスマートフォンなどの機器、Wi-Fiルーターの置き場所、周囲の障害物、利用する時間帯の混雑状況など、さまざまな条件が関係します。

さらにマンションでは、建物の共用部分から各部屋まで、どのような方法で配線されているかも通信環境に影響するポイントです。

ここで、インターネットの回線を「道路」にたとえて考えてみましょう。

たとえば、家の近くまで広くて立派な高速道路が通っていても、自宅へ向かう最後の道が狭ければ、そこでは車がスムーズに進みにくくなります。

インターネットも、これと似たことが起こります。

マンションの場合、建物の共用部分までは高速通信ができる光ファイバーが引き込まれていても、そこから各部屋までは、建物にもともとある電話線を利用していることがあります。

この電話線を利用する「VDSL方式」では、建物まで届いている光回線が高速でも、各部屋へつながる最後の区間が通信速度の制約になることがあります。

つまり、光回線を契約しているからといって、必ずしも光ファイバーが自分の部屋まで届いているわけではないのです。

なお、古いマンションでも各部屋まで光ファイバーが引き込まれている場合があります。建物の築年数だけでは判断できないため、実際の配線方式を確認することが大切です。

この記事では、茨城県などNTT東日本エリアで利用されているフレッツ光の設備を主な例として、マンションと戸建ての違いや、新築戸建てを検討するときに確認しておきたいネット環境について整理します。


マンションでは「建物内の配線方式」がポイントになる

マンションの場合、建物の共用部分までは光ファイバーが引き込まれていても、そこから各部屋までの配線方法は建物によって異なります。NTT東日本では、集合住宅の配線方式として「光配線方式」「VDSL方式」「LAN配線方式」の3種類を案内しています。

① 光配線方式

建物の共用部分から各部屋まで、光ファイバーで接続する方式です。VDSL方式のように、途中で既存の電話線を利用しないため、建物内の電話配線が通信速度のボトルネックになるという問題を受けにくい方式です。

ただし、光配線方式であっても、契約しているサービスや利用機器、回線の混雑状況などによって実際の速度は変わります。「光配線方式なら必ず速い」というわけではありません。

② VDSL方式

建物の共用部分までは光ファイバーを利用し、そこから各部屋までは既存の電話配線を利用する方式です。NTT東日本も、VDSL方式では集合住宅内の設備状況や他回線との干渉、宅内の通信設備などの影響によって、通信速度が低下したり利用できなかったりする場合があると案内しています。

そのため、「建物までは光回線が来ている」場合でも、各部屋までどのような配線になっているかによって条件が変わります。

③ LAN配線方式

建物の共用部分から各部屋までLAN配線を利用する方式です。これもNTT東日本が案内している集合住宅の配線方式のひとつです。実際に利用できる速度などは、契約しているサービスや建物内の設備などによって異なります。

つまり、「マンションで光回線を利用している」というだけでは、各部屋までどのようにつながっているかまでは分からない、ということです。

「自分の部屋だけ光配線にしたい」が難しいこともある

マンションで注意したいのが、入居者ひとりの判断だけでは建物共用部の設備を変更できない場合があることです。NTT東日本では、VDSL方式やLAN配線方式の集合装置が設置されている集合住宅を光配線方式へ切り替える場合、管理会社などの了承のもと、建物共用部へ光配線方式の装置を導入する必要があると案内しています。

そのため、「自分の部屋だけ光配線方式へ変えたい」と思っても、建物の設備状況などによっては希望どおりにならないことがあります。 マンションを購入するときや入居するときは、不動産会社や管理会社へ配線方式を確認するほか、NTT東日本の提供エリア検索などで提供形態を確認しておく方法もあります。Web上の結果だけでは判断できない場合もあるため、必要に応じて通信事業者へ確認しましょう。


遅いのは「回線」のせい? それとも「Wi-Fi」のせい?

「インターネット回線が遅いこと」と「Wi-Fiの電波が弱いこと」は別の問題です。

  • ルーターから離れた部屋だけつながりにくい
  • 1階では問題ないのに、2階へ行くと電波が弱くなる
  • 部屋の隅や収納の中にルーターを置いたら通信が不安定になった

こうした場合は、光回線そのものではなくWi-Fi環境が原因になっている可能性があります。SoftBankでは、Wi-Fiの電波は階や部屋をまたぐと弱くなることがあり、機器をできるだけ住宅の中央に、壁から離して、床より少し高い位置に置くことを案内しています。別の案内では、床から1~2m程度の高さ、周囲に障害物がなく、できるだけ家の中央に近い位置が理想的な例として示されています。


戸建て住宅はマンション内の共用配線による制約を受けにくい

戸建て住宅では、一般的に電柱などから住宅へ光回線を引き込み、室内に設置したONU(回線終端装置)などへ接続します。NTT東日本も、電柱から住宅の外壁へ光回線を引き込み、通常は既存の電話用配管などを利用して屋内へ配線する工事例を案内しています。

マンションのVDSL方式のように、「建物の共用部分から自分の部屋までは既存の電話配線を使わなければならない」といった建物内の制約を受けにくいことは、戸建て住宅の特徴です。 ただし、「戸建てなら必ず速い」「戸建てなら混雑の影響を受けない」という意味ではありません。NTT東日本も、最大通信速度は技術規格上の最大値であり、実際の速度は利用機器や利用環境、回線の混雑状況などによって低下する場合があると案内しています。

戸建て住宅のメリットは「必ず高速になること」というより、マンション内の既存配線による制約を受けにくく、自宅内のネット環境を計画しやすいこと、と考える方が正確です。

新築戸建ては、建築段階ならネット環境を計画しやすい

新築戸建てのメリットのひとつが、建築前や工事中であれば、ネット環境を住宅設備のひとつとして考えられることです。NTT東日本も、新築住宅への光回線導入について、設計段階から次の内容を検討しておくことをすすめています。

  • 光回線を引き込むための配管
  • 光回線の引き込み場所
  • ONU(回線終端装置)の設置場所
  • 各部屋へのLAN配線用の配管

すでに建っている住宅では、既存配管を利用できない場合、エアコンダクトを利用したり、外壁へ穴を開けたりして光回線を引き込む場合があります。建築段階から配線ルートを考えておけば、入居後に追加工事が必要になる可能性を抑えやすくなります。

完成済みの新築建売住宅では、配管やLAN配線を自由に変更できない場合があります。購入前に「光回線用の配管はあるか」「LAN端子はどの部屋にあるか」「ONUやルーターをどこへ置けるか」を確認しましょう。


新築時に考えておきたい6つのポイント

① 「光回線の入口」と「Wi-Fiを飛ばす場所」を分けて考える

ONU(回線終端装置)は、屋外から引き込んだ光ファイバーを接続する機器です。一方、Wi-Fiルーターは、スマートフォンやパソコンなどへ無線でネットワークを届ける役割があります。機器の構成は通信事業者や契約内容によって異なります。 Wi-Fiルーターについては、家の中央に近く、周囲に障害物が少なく、床より少し高い位置の方が電波を届けやすいとされています。新築時には「光回線をどこから家へ入れるか」と「Wi-Fiをどこから飛ばすか」を分けて考え、必要ならONUの設置場所からWi-Fiルーターを置きたい場所まで有線LANで接続できるようにしておくと選択肢が広がります。

② 在宅ワークをする部屋には有線LANも検討する

Wi-Fiは便利ですが、壁や床、距離などの影響を受けます。オンライン会議をする書斎や、動画・ゲームなどで安定した通信を使いたい場所には、有線LANを用意しておく方法があります。Panasonicも、新築住宅であらかじめ宅内LAN配線を行うことによる使い勝手の違いを紹介しています。

③ 2階建て・3階建てでは、各階への配線も考える

2階建てや3階建て、床面積の広い住宅では、1台のWi-Fiルーターだけで家全体を十分にカバーできないことがあります。各階まで有線LANを用意しておけば、必要になったときにWi-FiアクセスポイントやメッシュWi-Fiなどを追加しやすくなります。

「LAN端子を増やせばWi-Fiの電波そのものが強くなる」わけではありません。将来、ネットワーク機器を追加しやすくする準備と考えましょう。

④ 10Gbps回線を考えるならLANケーブルの規格も確認する

壁の中へ入れたLANケーブルは、完成後に簡単に交換できない場合があります。将来10Gbpsクラスの光回線を利用したい場合には、LANケーブルの規格も確認しておきたいところです。NTT東日本では、フレッツ 光クロスで最大概ね10Gbpsの通信速度を利用するためのLAN環境として、10GBASE-T対応のLANポートと、カテゴリ6A以上のLANケーブルを推奨しています。

ただし、10Gbps回線を契約しただけで常に10Gbpsが出るわけではなく、ルーターやパソコンなど利用機器側も対応している必要があります。

⑤ 将来の配線変更に備えて「空配管」や「呼び線」を相談する

将来、LANケーブルを追加したり規格を変更したりする可能性を考えるなら、電気工事業者へ空配管について相談しておく方法があります。また、配管へケーブルを通す際には「呼び線」と呼ばれる通線用の工具・線が利用されます。ジェフコムは、呼線を電線管・CD管へケーブルを入線する際に使用するものとして案内しています。

新築時に必要な配管や通線方法を相談しておけば、将来のケーブル追加・交換を行いやすくなる場合があります。ただし、配管の太さ、曲がり方、長さ、すでに入っているケーブルの本数などによっては通線が難しい場合もあります。具体的な施工方法は電気工事業者へ確認しましょう。

⑥ 希望する光回線が住所で利用できるか確認する

新築住宅だからといって、すべての光回線サービスを利用できるとは限りません。通信事業者やサービスによって提供エリアが異なるため、希望する回線がある場合は、実際の住所で提供可能か確認する必要があります。NTT東日本も、フレッツ光について、利用希望場所の提供エリアを確認した後に申し込む流れを案内しています。


「新築=すぐ開通」ではない。申し込みは早めに確認を

新築住宅では、建物が完成したからといって、その日から自動的にインターネットを利用できるわけではありません。光回線を利用するには、提供エリアの確認、申し込み、開通工事などが必要です。NTT東日本は、フレッツ光について「最短約1か月で開通」と案内しています。

これはあくまで最短の目安で、設備状況などによって利用開始まで待つ場合や、サービスを利用できない場合があります。引っ越し直前になって初めて確認するのではなく、住所や入居時期が決まってきた段階で、利用したい通信事業者へ相談しておくと安心です。


 まとめ

マンションでは、建物の共用部分から各部屋までの配線方式が、通信環境へ影響する要因のひとつになります。NTT東日本では、集合住宅の配線方式として、光配線方式、VDSL方式、LAN配線方式の3種類を案内しています。

一方、戸建て住宅は、マンション内の共用配線による制約を受けにくく、自宅内の配線を計画しやすいことが特徴です。ただし、「戸建てだから必ずインターネットが速い」というわけではありません。実際の通信速度は、契約内容、利用機器、宅内LAN、Wi-Fi環境、回線の混雑状況などによって変わります。

新築戸建てのメリットは、単純な「速度」ではなく、建築段階からネット環境まで含めて住まいを計画できることにあります。

光回線の引き込み位置、ONUやWi-Fiルーターの設置場所、書斎への有線LAN、各階へのLAN配線、将来に備えた配管などは、建築前だからこそ検討しやすい部分です。一方、完成済みの建売住宅では設備を変更できない場合もあるため、購入前に現在の配線状況を確認しておくことが大切です。

「新築戸建てを探しているけれど、ネット環境まで確認した方がいいの?」

「在宅ワークをするので、通信環境も考えて家を選びたい」

そのような段階でもお気軽にご相談ください。 有限会社ランドワークスは、1993年12月の創業以来、茨城県で不動産売買に携わってきました。

新築戸建てを検討するときは、価格や間取り、立地だけでなく、実際に暮らし始めてからの使いやすさも大切です。物件によってネット回線の提供状況や建物内の設備は異なります。気になる物件がございましたら、確認できる設備や周辺環境も含めてご案内いたします。

※ 通信サービス、工事方法、機器構成、提供エリアなどは変更される場合があります。実際に住宅を購入・建築する際は、利用を希望する通信事業者、建築会社、電気工事業者などへ最新情報をご確認ください。

不動産に関するお問い合わせ・ご相談は
お気軽にどうぞ

あわせて見たいおすすめ物件